“きふだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
木札100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみ黒々くろ/″\かれた『多田院御用ただのゐんごよう』の木札きふだててられると、船頭せんどうはまたふねかへさないわけにかなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
左右さいう見定みさだめて、なべ片手かたてらうとすると、青森行あをもりゆき——二等室とうしつと、れいあをしろいたふだほかに、踏壇ふみだん附着くつゝいたわきに、一まい思懸おもひがけない真新まあたらし木札きふだかゝつてる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
道ばたに数本の小さなもみかえでとが植えられてあったが、その一番手前の小さな楓の木に、ついこの間のこと、「売物モミ二本、カエデ三本」という真新しい木札きふだがぶらさげられた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)