“きはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羈絆43.5%
覊絆40.3%
規範4.8%
旗幡3.2%
稀飯3.2%
帰帆1.6%
旗旛1.6%
歸帆1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男と女との踵に重い今日の社会的羈絆きはんから諸共に解放されようとする、その役に立てるものの意味として理解するのである。
昨今の話題を (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
このせつない覊絆きはんだっして、すこしでもかってなことをやるとなったらば、人間の仲間なかま入りもできない罪悪者ざいあくしゃとならねばならぬ。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
法は社会規範きはんの体系として、多少とも固定性と劃一性かくいつせいを伴うが、権力は政治目的に従って弾力性と即応性そくおうせいを伴う。この両者があいまって国家の統制組織が成り立つのである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
旗幡きはん大旆たいはいを植えならべた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御飯も乾飯かんぱん稀飯きはんといって固い御飯とお粥のようなものと二色出ます。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
多くは、それぞれの自国へさして一たん帰帆きはんして行ったが、あらかじめ覚悟のとおり、尊氏の船列には五、六百の兵しか扈従こじゅうしていなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一望するところ、孔明は祁山の三ヵ所に陣を構え、旗旛きはん整々たるものが見えるが、貴公たちは、彼がここへ出て以来、幾度かその戦意を試みていたか」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白石はくせき手簡しゆかんに八景のはじめは宋人か元人かにて宋復古と申す畫工云々とあるが、それは夢溪筆談に出てゐる度支員外郎宋迪そうてきの事で、平沙へいさ落雁らくがん遠浦ゑんぽ歸帆きはん山中さんちゆう晴嵐せいらん江天こうてん暮雪ぼせつ洞庭どうてい秋月しうげつ瀟湘せうしやう夜雨やう
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)