“がえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.6%
賀筵4.5%
画苑1.5%
臥煙1.5%
賀延1.5%
賀莚1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女子を自分と対等な位地に置くことをがえんぜないのは、男子がそれだけ無学であるからだと私は考えて男子のために恥じております。
女子の独立自営 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
われ/\は拾遺集しゅういしゅう巻五賀の部所載源公忠の、「萬代よろづよもなほこそあかね」の歌の詞書に依って、権中納言敦忠が母のために賀筵がえんを設けたことがあるのを知り
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ではちょうどい機会だから、秋山しゅうざんを尋ねてごらんなさい。あれがもう一度世に出れば、画苑がえん慶事けいじですよ」と言うのです。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夜鷹がその家へ集まるので、当然に嫖客ひょうきゃくが集まって来る。その嫖客たるや大変物で、折助おりすけや船頭や紙屑買いや、座頭や下職や臥煙がえんなどで最下等の部に属している、そういったような人間どもであった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この年四月に保は五百の還暦の賀延がえんを催して県令以下のいわいを受けた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
賀莚がえんに歓迎のがくに、また新たな気勢を加えて梁山泊の山海はいた。しかしここにはしばらく語るべき事件もない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)