“かみほとけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神仏88.2%
神佛11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これぎりむなしく相成候が、あまり口惜くちをし存候故ぞんじさふらふゆゑ、一生に一度の神仏かみほとけにもすがり候て、此文には私一念を巻込め、御許おんもと差出さしいだしまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私も神仏かみほとけに心のうちでお詫ばっかり致して居りました、何卒どうぞ堪忍してお呉んなさい、お父様を怨まずに私を悪い者と恨んでお呉んなさいまし
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
(なみだを拭ふ。子之介もうつむいて聽く。)かたきは誰か知らねども、見つけ次第に唯は置くまいと、歎きのなかに胸に刻んで今まで月日を送るうちに、神佛かみほとけのひきあはせか、かたきは知れた……。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
しのぎつゝ親子が涙のかわく間もなくわづかの本資もとで水菓子みづぐわしや一本菓子などならおき小商こあきなひの其のひまにはそゝぎ洗濯せんたく賃仕事ちんしごとこほあぶらあかりを掻立かきたてつゝ漸々やう/\にして取續き女心の一トすぢ神佛かみほとけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)