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かきうつ
右の如くに
記し
有しかば
住持祐然に
書寫させ其
奧へ右之通り
相違御座なく候に
付即ち
調印仕り候以上月日
寺社奉行
何某殿と
奧書を
認めさせ次右衞門是を
受取ば三五郎
懷中より金二十兩を
汝等天に訴へ祈り
呪咀すること
道理なれども彼が三世の
其以前は義長こと法師にて五部の大藏經を
書寫し此國を治めたり
其の
善根今生に
報い來て當國を知行することを得る因て
暫く其罪を
父母のおん為に。経の
偈文を
謄写して。前なる山川におし流し。春は花を
手折て。仏に
手向奉り。秋は入る月に
嘯て。
坐に
西天を
恋めり。