“うけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
受附25.0%
受嗣25.0%
受継25.0%
受繼12.5%
遺伝12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
原告げんこくだの被告ひこくだのといふひとたのんでたもおほくあつたれど、それをわたし一切いつさい受附うけつけなかつたは、山口昇やまぐちのぼるといふ裁判官さいばんくわんつまとして、公明正大こうめいせいだいことわつたのでは
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なまじい学問をしたために、かえって一身の処置にくるしむようなこともしばしばある。親の職業を受嗣うけついで、それで世を送って行かれれば、お前に取って幸福でないとはいえない。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
木村きむら祐吉は医科大学の二年生、種田京太郎は理科学の研究室へ勤めているが、二人とも平野氏にとっては甥に当り、五十万円の財産は将来この二人が受継うけつぐことにほぼ話がきまっていた。
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
跡に殘るは天地の間に生れ出でしまゝの我身瀧口時頼、いのちとともに受繼うけつぎし濶達くわつたつ氣風きふう再び欄漫らんまんと咲き出でて、かたちこそ變れ、性質こゝろは戀せぬ前の瀧口に少しもたがはず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
君達人間様が平生愛国者振るくせに我々大和犬族やまとけんぞくの優等なるを忘れて外国種の下等な性質を遺伝うけついだ雑種犬を珍重するとは何事だ。欧羅巴かぶれも爰に到つて殆んど沙汰の限りだ子。言語道断である。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)