“いわき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
磐城60.5%
石城26.3%
岩城7.9%
岩木5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはさう大きな川ではなかつたけれども、磐城いわき山地を海岸から向うへと横断して行つた時には、二日も三日も同じ渓谷に添つて私は歩いた。
水源を思ふ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
磐城いわきの国では相馬そうま郡の信田沢しださわ石城いわき郡の深山田みやまだの如き名を挙げねばならぬでありましょう。昔から「磐城紙いわきがみ」の名で知られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
もし女がそんなことをいわなかったら、天にとどいたかも知れぬと、土地の人たちはいっております。(郷土研究一編。福島県岩城いわき郡草野村絹谷)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此時このときこんな塲合ばあいにはかなき女心をんなごゝろ引入ひきいれられて、一せうえぬかなしきかげむねにきざむひともあり、岩木いわきのやうなるおぬひなればなにおもひしかはらねども、なみだほろ/\こぼれて一トこともなし。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)