“岩木(いわき)” の例文
夫(それ)は餘(あま)りのお取(とり)こし苦勞(ぐらう)岩木(いわき)の中(なか)にも思(おも)ひのなきかは無情(つれな)き仰(おほ)せの有(あ)る筈(はづ)なし扨(さて)も御戀人(おんこひゞと)は杉原(すぎはら)さまとやお名(な)は何(なん)とぞ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此時(このとき)こんな塲合(ばあい)にはかなき女心(をんなごゝろ)の引入(ひきいれ)られて、一生(せう)消(き)えぬかなしき影(かげ)を胸(むね)にきざむ人(ひと)もあり、岩木(いわき)のやうなるお縫(ぬひ)なれば何(なに)と思(おも)ひしかは知(し)らねども、涙(なみだ)ほろ/\こぼれて一ト言(こと)もなし。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)