“いふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣服74.1%
畏服18.5%
威福3.7%
異腹3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余はコロボツクルは衣服いふくいうすれどときとしては屋内抔にて之を脱ぐ事有りしならんと想像そうぞうす。以上は口碑にをもきをきての説なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
この界隈かいわいでは厄介者視しているものが半分と、畏服いふくしているものが半分という勢力であることもすぐにわかりました。
……先年竹内式部たけのうちしきぶと申す処士が、王覇おうはの説を唱えまして、禁裡きんり様方の威福いふくを計りましたところ、さっそく幕府方におかれましては、竹内様をはじめとして、徳大寺大納言様やその他の公卿衆に
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すわや海上の危機はせまるとおぼしく、あなたこなたに散在したりし数十の漁船は、にぐるがごとく漕戻こぎもどしつ。観音丸かんのんまるにちかづくものは櫓綱ろづなゆるめて、この異腹いふくの兄弟の前途をきづかわしげに目送もくそうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)