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畏服
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いふく
ふりがな文庫
“
畏服
(
いふく
)” の例文
しかし自分達が何様扱われるかは更に測り知られぬので、二人は
畏服
(
いふく
)
の念の増すに連れ、
愈々
(
いよいよ
)
底の無い恐怖に陥った。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この
界隈
(
かいわい
)
では厄介者視しているものが半分と、
畏服
(
いふく
)
しているものが半分という勢力であることもすぐにわかりました。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
梁中書
(
りょうちゅうしょ
)
は、驚きのあまり、床を踏み鳴らして、その
弾
(
はず
)
みに、
沓
(
くつ
)
を飛ばした。沓は飛んで、報告のため、階下に
畏服
(
いふく
)
していた
李成
(
りせい
)
の顔に当って落ちた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その力量を信ずることだれよりも厚い名宰相伊豆守と、その明知に
畏服
(
いふく
)
することだれにもまさる名人右門とのやりとりは、意気も器量もぴたりと合って、つねにかくのごとくさわやかでした。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「丞相の神算は、つねに
畏服
(
いふく
)
しているところですが、かかる電撃的な行動は、われらも初めて見るところでした」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
畏
常用漢字
中学
部首:⽥
9画
服
常用漢字
小3
部首:⽉
8画
“畏”で始まる語句
畏
畏怖
畏敬
畏友
畏縮
畏懼
畏多
畏嚇
畏承
畏震