“はらちがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
異腹66.7%
腹違16.7%
異母胎16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真実ほんとうに新ちゃんはいい男ですね。」お銀は甥の留守の時笹村に話しかけた。甥は笹村の異腹はらちがいの姉の子であった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そう思うと自分とは大変懸け隔ったようでいて、その実どこか似通った所のあるこの腹違はらちがいの姉の前に、彼は反省をいられた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼には一人の腹違はらちがいの姉と一人の兄があるぎりであった。親類といったところでこの二軒より外に持たない彼は、不幸にしてその二軒ともとあまり親しく往来ゆききをしていなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
亡父ちち過失あやまち。わしも、深くは知りとうないし、きょうまで、姉妹きょうだいの気持にけじめは持たなかったが、異母胎はらちがいじゃという事は、さる人から、聞いていた。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)