腹違はらちがい)” の例文
そう思うと自分とは大変懸け隔ったようでいて、その実どこか似通った所のあるこの腹違はらちがいの姉の前に、彼は反省をいられた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼には一人の腹違はらちがいの姉と一人の兄があるぎりであった。親類といったところでこの二軒より外に持たない彼は、不幸にしてその二軒ともとあまり親しく往来ゆききをしていなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)