トップ
>
異腹
>
はらちがい
ふりがな文庫
“
異腹
(
はらちがい
)” の例文
宮様は
親子
(
ちかこ
)
内親王という。京都にある帝とは
異腹
(
はらちがい
)
の
御兄妹
(
ごきょうだい
)
である。先帝第八の皇女であらせらるるくらいだから、御姉妹も多かった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
真実
(
ほんとう
)
に新ちゃんはいい男ですね。」お銀は甥の留守の時笹村に話しかけた。甥は笹村の
異腹
(
はらちがい
)
の姉の子であった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
其の腹へ出来たは女という事を物語ったが、そんなら七ヶ年
以来
(
このかた
)
夫婦の如く暮して来たお賤は、我が為には
異腹
(
はらちがい
)
の
妹
(
いもと
)
であったかと、
総身
(
そうしん
)
から
冷
(
つめた
)
い汗を流して、新吉が
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでも
猶
(
なお
)
近郷
(
きんごう
)
では屈指の
分限者
(
ぶげんじゃ
)
に相違ないと云う事、初子の父の栗原は彼の母の
異腹
(
はらちがい
)
の弟で、政治家として今日の位置に
漕
(
こぎ
)
つけるまでには、
一方
(
ひとかた
)
ならず野村の父の世話になっていると云う事
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
実の
兄弟
(
きょうだい
)
はなし、ただ
一人
(
ひとり
)
お喜佐のような
異腹
(
はらちがい
)
の妹に婿養子の祝次郎はあっても、この人は新宅の方にいて彼とはあまり話も合わなかった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
笹村の小さい心臓は、この
異腹
(
はらちがい
)
の姉の愛児のことについても、少からず悩まされた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“異”で始まる語句
異
異形
異様
異名
異体
異口同音
異議
異存
異状
異見