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いしょくじゅう
大体肉体あっての
衣食住で、
肉体を
棄てた
幽界の
住人は、できる
丈早くそうした
地上の
考えを
頭脳の
中から
払いのける
工夫をせなければならぬ。
また
茫漠として、
耕されていない
野原があるかもしれない。それなのに、
衣食住に
窮して、
死ななければならぬ
人間がたくさんいる。それはどうしたことだろうか。
現世の
生活にありては、
主なるものが
衣食住の
苦労、
大概の
人間はただそれっきりの
事にあくせくして一
生を
過して
了うのであるが、こちらでは
衣食住の
心配は
全然ない。