“あきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空地88.5%
明地9.0%
閑地1.9%
院子0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建續たてつゞいへは、なぞへにむかうへ遠山とほやまいて、其方此方そちこちの、には背戸せど空地あきちは、飛々とび/\たにともおもはれるのに、すゞしさは氣勢けはひもなし。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その頃小金井こがねい東片町ひがしかたまちに住んでいました。始めは弓町ゆみちょうでしたが、家主が、「明地あきちがあるから」といって建ててくれたのです。弓町では二棟借りていました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
みちばたに何ほどかの閑地あきちが残されていて、そこが少し高みになった場所がある。苔蒸した石碑などが傾いたまま草むらに埋もれている。そういうところによく石地蔵いしじぞうが据えてある。
彼は室外の院子あきちの中をさまよっていたが、眼のうちがすこぶるハッキリしてあたりは静まり返っていた。
白光 (新字新仮名) / 魯迅(著)