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閑地
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あきち
ふりがな文庫
“
閑地
(
あきち
)” の例文
私は既に期せずして東京の水と
路地
(
ろじ
)
と、つづいて
閑地
(
あきち
)
に対する興味をばやや分類的に記述したので、ここにもう一つ崖なる文章を付加えて見よう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
路
(
みち
)
ばたに何ほどかの
閑地
(
あきち
)
が残されていて、そこが少し高みになった場所がある。苔蒸した石碑などが傾いたまま草むらに埋もれている。そういうところによく
石地蔵
(
いしじぞう
)
が据えてある。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
前章市内の
閑地
(
あきち
)
を記したる
条
(
じょう
)
に述べた
鮫
(
さめ
)
ヶ
橋
(
はし
)
の如き、即ちその前後には
寺町
(
てらまち
)
と
須賀町
(
すがちょう
)
の坂が向合いになっている。また小石川
茗荷谷
(
みょうがだに
)
にも両方の
高地
(
こうち
)
が坂になっている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
二人は早速
閑地
(
あきち
)
の草原を横切って、
大勢
(
おおぜい
)
釣する人の集っている古池の
渚
(
なぎさ
)
へと急いだ。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
われは東京市中の
閑地
(
あきち
)
追々
(
おいおい
)
土木工事のために
伐
(
き
)
り開かるべきことを憂ひて止まざるものなれば、やがては矢筈草生ずる土手もなくなるべしと思ひ、その
一束
(
ひとたば
)
をわが
家
(
や
)
の庭に移し植ゑぬ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“閑地”の意味
《名詞》
閑地(かんち)
静かな場所。
使用されていない土地。空き地。
仕事や職務がすくないひまな身分。
(出典:Wiktionary)
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“閑”で始まる語句
閑
閑人
閑暇
閑寂
閑却
閑静
閑雅
閑話休題
閑古鳥
閑散