“閑地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきち60.0%
かんち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は既に期せずして東京の水と路地ろじと、つづいて閑地あきちに対する興味をばやや分類的に記述したので、ここにもう一つ崖なる文章を付加えて見よう。
みちばたに何ほどかの閑地あきちが残されていて、そこが少し高みになった場所がある。苔蒸した石碑などが傾いたまま草むらに埋もれている。そういうところによく石地蔵いしじぞうが据えてある。
親父おやじがやかましいの、どうか閑静な所へきたいのと、さま/″\の事を云うから、此の別荘に置けば、斯様かようなる男を引きずり込み、親の目をかすめて不義を働きたいめに閑地かんち引込ひきこんだのであろう
余りい月だによって、縁先で見るのが至極宜しい、これは妙だ、此の辺は一体隅田川の流れで……あれに見ゆるのは橋場の渡しの向うかえ、如何いかにも閑地かんちだから、斯ういう処は好いの、えゝ一寸ちょいと秋田屋を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)