閑地かんち)” の例文
親父おやじがやかましいの、どうか閑静な所へきたいのと、さま/″\の事を云うから、此の別荘に置けば、斯様かようなる男を引きずり込み、親の目をかすめて不義を働きたいめに閑地かんち引込ひきこんだのであろう
余りい月だによって、縁先で見るのが至極宜しい、これは妙だ、此の辺は一体隅田川の流れで……あれに見ゆるのは橋場の渡しの向うかえ、如何いかにも閑地かんちだから、斯ういう処は好いの、えゝ一寸ちょいと秋田屋を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)