“くうち”の漢字の書き方と例文
カタカナ:クウチ
語句割合
空地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手文庫には文殻ふみがらとノートがぎっしり詰っていた。空地くうちのあるのは夜具やぐ蒲団ふとんのしまってある一けんの戸棚だけであった。細君は苦笑して立ち上った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ボオイが心配してくれたので、やっと腰を下す空地くうちが見つかったが、それではどうも眠れそうもない。そうかと云って寝台は、勿論皆売切れている。
西郷隆盛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けれども先生せんせい其家そのいへかこ幾畝いくせかの空地くうちみづからたがやして菜園さいゑんとし種々しゆ/″\野菜やさいゑてます。また五六羽ごろつぱにはとりふて、一もちゆるだけのたまごつてます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)