“あいだあいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間々90.5%
間間9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内男も着物を着替えたが、部屋よりそとへは出ないで、ひるになるまで長椅子ながいすの上に寝転んで、折々微笑ほほえんだ。その間々あいだあいだにはうとうとしていた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
成島柳北なるしまりゅうほくが仮名まじりの文体をそのままに模倣したり剽窃ひょうせつしたりした間々あいだあいだに漢詩の七言しちごん絶句をさしはさみ、自叙体の主人公をば遊子ゆうしとか小史とか名付けて
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その間間あいだあいだに緑色の半纏はんてんを着た茶摘ちゃつみ男とか、黄袍おうほうまとうた茶博士ちゃはかせとかいったような者が、二三十人まじって行くのですが、この猿が何の役に立つかは後で解ります。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
欝蒼うっそうたる林に囲まれた二つ三つの広い邸宅だのがあるきりで、その間間あいだあいだには起伏のある草茫々くさぼうぼうの堤防や、赤土がむき出しになっている大小のがけや、池とも水溜みずたまりともつかぬほりなどがあって
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)