トップ
>
『按摩』
ふりがな文庫
『
按摩
(
あんま
)
』
コホン、コホンと老按摩は彼の肩を揉みながら、彼の吸う煙草の煙にむせんで顔をしかめた。少し仰向き加減に、首と右肩との角度を六十度ぐらいにして居るところを見ると、生れつきの盲人であるらしい。 郊外の冬の夜は静である。 「旦那はずいぶん煙草ずきで …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年 増刊号」博文館、1925(大正14)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
歩
(
あし
)
暫
(
しば
)
俄
(
にわ
)
焦燥
(
あせ
)
眩
(
くら
)
狡猾
(
ずる
)
盲目
(
めくら
)
涎
(
よだれ
)
為体
(
ていたらく
)
焔
(
ほのお
)
然
(
しか
)
盲人
(
めくら
)
敵
(
かたき
)
聊
(
いささ
)
角
(
かく
)
雀
(
すずめ
)
静
(
しずか
)
頸筋
(
くびすじ
)
顫
(
ふる
)
乍
(
なが
)
故
(
ゆえ
)
揉
(
も
)
按摩
(
あんま
)
手管
(
てくだ
)
悶
(
もだ
)
居
(
お
)
嚥
(
の
)
叶
(
かな
)
勿論
(
もちろん
)
前晩
(
ぜんばん
)
凡
(
およ
)
兎
(
と
)
免
(
まぬか
)
兇状
(
きょうじょう
)
何処
(
どこ
)