こい
日清戦争の終った年というと、かなり遠い昔になる。もちろん私のまだ若い時の話である。夏の日の午後、五、六人づれで向島へ遊びに行った。そのころ千住の大橋ぎわにいい川魚料理の店があるというので、夕飯をそこで食うことにして、日の暮れる頃に千住へ廻っ …
題名が同じ作品
(新字新仮名)豊島与志雄 (著)
(新字旧仮名)斎藤茂吉 (著)