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﨟長
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ろうた
ふりがな文庫
“
﨟長
(
ろうた
)” の例文
小学校へ通う大川の橋一つ越えた町の中に、古道具屋が一軒、店に大形の
女雛
(
めびな
)
ばかりが一体あった。
﨟長
(
ろうた
)
けた美しさは註するに及ぶまい。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔より月の
桂子
(
かつらこ
)
﨟長
(
ろうた
)
けて
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
言
(
ものい
)
わぬ
高峰
(
たかね
)
の花なれば、手折るべくもあらざれど、被の雲を押分けて月の面影
洩出
(
もれい
)
でなば、
﨟長
(
ろうた
)
けたらんといと床し。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あわれ、
茄子
(
なす
)
、二ツ、その前歯に、
鉄漿
(
かね
)
を含ませたらばとばかり、たとえん
方
(
かた
)
なく
﨟長
(
ろうた
)
けて、初々しく且つ
媚
(
なまめか
)
しい、唇を一目見るより、
衝
(
つ
)
と外套の襟を落した。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と直ぐ続けて、肩越に
﨟長
(
ろうた
)
けた、
清
(
すずし
)
い目の横顔で
差覗
(
さしのぞ
)
くようにしながら、人も世も二人の
他
(
ほか
)
にないものか。誰にも心置かぬ
状
(
さま
)
に、
耳許
(
みみもと
)
にその雪の素顔の口紅。この時この景、天女あり。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
美女
(
たおやめ
)
が手を取ると、取られて膝をずらして
縋着
(
すがりつ
)
いて、その帯のあたりに
面
(
おもて
)
を上げたのを、月を浴びて
﨟長
(
ろうた
)
けた、優しい顔で
熟
(
じっ
)
と見て、少し
頬
(
ほお
)
を傾けると、髪がそちらへはらはらとなるのを
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴女の
面
(
おもて
)
、
凄
(
すご
)
きばかり白く
﨟長
(
ろうた
)
けたり。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云って、
﨟長
(
ろうた
)
けるまで
莞爾
(
にっこり
)
した。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
﨟
部首:⾋
16画
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“﨟”で始まる語句
﨟
﨟次
﨟闌
﨟々
﨟丈
﨟纈
﨟蜜
﨟次制
﨟纈染