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黒枠
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くろわく
ふりがな文庫
“
黒枠
(
くろわく
)” の例文
東京の大新聞二三種に
黒枠
(
くろわく
)
二十行ばかりの大きな広告が出て門人高山文輔、
親戚
(
しんせき
)
細川繁、友人野上子爵等の名がずらり並んだ。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
梁川君が死ぬ、
其様
(
そん
)
な事はあまり彼の考には入って居なかった。一枚の
黒枠
(
くろわく
)
のはがきは警策の如く彼が頭上に落ちた。「死ぬぞ」と其はがきは彼の耳もとに叫んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そして
黒枠
(
くろわく
)
のついた大きな封筒を彼に渡した。裏にはケリッヒ家の紋章が印刻してあった。クリストフはそれを開いて、震えながら読んだ——まさしく次のとおりに。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
不思議な事に私の寝ている間には、
黒枠
(
くろわく
)
の通知がほとんど来ない。去年の秋にも病気が
癒
(
なお
)
った
後
(
あと
)
で、三四人の葬儀に列したのである。その三四人の中に社の佐藤君も
這入
(
はい
)
っていた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「好いのさ。悪けりゃもう
疾
(
と
)
うに
黒枠
(
くろわく
)
が来ていらあ」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
そして太い
黒枠
(
くろわく
)
の眼鏡をかけていた。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私の
立居
(
たちい
)
が自由になると、
黒枠
(
くろわく
)
のついた
摺物
(
すりもの
)
が、時々私の机の上に載せられる。私は運命を苦笑する人のごとく、
絹帽
(
シルクハット
)
などを
被
(
かぶ
)
って、葬式の供に立つ、
俥
(
くるま
)
を
駆
(
か
)
って
斎場
(
さいじょう
)
へ
駈
(
か
)
けつける。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
裏をかえすと
黒枠
(
くろわく
)
。誰かと思えば、綱島梁川君の
訃
(
ふ
)
であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
枠
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴