“黒枠”の読み方と例文
読み方割合
くろわく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京の大新聞二三種に黒枠くろわく二十行ばかりの大きな広告が出て門人高山文輔、親戚しんせき細川繁、友人野上子爵等の名がずらり並んだ。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
梁川君が死ぬ、其様そんな事はあまり彼の考には入って居なかった。一枚の黒枠くろわくのはがきは警策の如く彼が頭上に落ちた。「死ぬぞ」と其はがきは彼の耳もとに叫んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして黒枠くろわくのついた大きな封筒を彼に渡した。裏にはケリッヒ家の紋章が印刻してあった。クリストフはそれを開いて、震えながら読んだ——まさしく次のとおりに。