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鳰鳥
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におどり
ふりがな文庫
“
鳰鳥
(
におどり
)” の例文
この物語の女主人公、
鳰鳥
(
におどり
)
はその後どうしたろう? 木曽義明の運命はいかに? 久方振りで物語は木曽の天地へ帰らなければならない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
尾濃
(
びのう
)
の兵に、徳川家康の三河武士八千を加えて、およそ十万と称する軍勢が、
鳰鳥
(
におどり
)
の
渚
(
なぎさ
)
に遊ぶうららかな晩春四月の湖畔数里にわたって、
雲霞
(
うんか
)
のごとく集まった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
北原白秋氏の歌に「
鳰鳥
(
におどり
)
の葛飾小野の夕霞桃いろふかし春もいぬらむ」というのがあった。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
「しなが鳥」は
猪名
(
いな
)
につづく枕詞で、しなが鳥即ち
鳰鳥
(
におどり
)
が、
居並
(
いなら
)
ぶの
居
(
い
)
と
猪
(
い
)
とが同音であるから、猪名の枕詞になった。猪名野は摂津、今の豊能川辺両郡に
亙
(
わた
)
った、猪名川流域の平野である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
鳰鳥
(
におどり
)
の葛飾
早稲
(
わせ
)
を
贄
(
にえ
)
すとも、
彼
(
その
)
愛
(
かな
)
しきを、
外
(
ト
)
に立てめやも
最古日本の女性生活の根柢
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
酒宴の席を取り持つのは洞院左膳と
鳰鳥
(
におどり
)
とで執事の筆頭甚五衛門は、あの夜以来ご勘気を
蒙
(
こうむ
)
って
自家
(
いえ
)
に
籠
(
こも
)
っているのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大切な手紙を取りおとしては、お
師匠
(
ししょう
)
さまから、どんなお
叱
(
しか
)
りをうけるか知れないと、かれはあわてて
鷲
(
わし
)
をおろした。そこはうつくしい
鳰鳥
(
におどり
)
の浮いている
琵琶湖
(
びわこ
)
のほとり、
膳所
(
ぜぜ
)
の松原のかげであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これはこれは
鳰鳥
(
におどり
)
女菩薩様、我が家にとっての福の神、ようこそ
出現
(
おで
)
ましなされた。何かご
托宣
(
たくせん
)
でもござるそうな……」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鳰
漢検1級
部首:⿃
13画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“鳰”で始まる語句
鳰
鳰海
鳰鷯