髭髯しぜん)” の例文
その上ならず、馬の頭と髭髯しぜんめんおおう堂々たるコロンブスの肖像とは、一見まるで比べ者にならんのである。かつ鉛筆の色はどんなに巧みに書いても到底チョークの色には及ばない。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
燕王は太祖の第四子、容貌ようぼうにして髭髯しぜんうるわしく、智勇あり、大略あり、誠を推して人に任じ、太祖にたること多かりしかば、太祖もこれよろこび、人もあるいこころを寄するものありたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのうへならず、うまあたま髭髯しぜんめんおほ堂々だう/\たるコロンブスの肖像せうざうとは、一けんまるでくらものにならんのである。鉛筆えんぴついろはどんなにたくみにいても到底たうていチヨークのいろにはおよばない。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)