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騙
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たぶら
ふりがな文庫
“
騙
(
たぶら
)” の例文
「おお賭け試合の勝ちビラと見えて、いろいろな剣客の名が見えるが、どうせ衆愚を
騙
(
たぶら
)
かす山師の客引き、あてになるものではござるまい」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正面から飛びかゝつて父から、手ひどく
跳付
(
はねつ
)
けられた悪魔は、今度は横合から、そつと
騙
(
たぶら
)
かさうと掛つてゐるのだつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
そして世界の各国へ阿片窟の支部を設立し、世界中の人間を堕落させて、そして自分が全世界を征服するのだなどと高言して、愚民を
騙
(
たぶら
)
かしていたそうです。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
愚民を
騙
(
たぶら
)
かして坐食しておる坊主と商人、どっちも肉の柔いことだろう。臆病者め、そこ退けっ!
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
養家の恩にそむいてまで、あんな
宿借
(
やどか
)
り女の
偽態
(
ぎたい
)
の愛に
騙
(
たぶら
)
かされてしまうものであろうか。——家成は
情
(
なさけ
)
なくもなるし、腹が立ってならなかった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
正面から飛びかゝって父から、手ひどく
跳付
(
はねつ
)
けられた悪魔は、今度は横合から、そっと
騙
(
たぶら
)
かそうと掛っているのだった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
淫酒をもって
騙
(
たぶら
)
かす
鳰鳥
(
におどり
)
と申す殿の
側女
(
そばめ
)
を殿のもとから遠避けようと、血気に任せてご酒宴席へ乱入致そうといたしたため、父の勘気を受けましたまで、他に仔細はございませぬ
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「武蔵! ……
汝
(
わ
)
れは、
似非
(
えせ
)
善人じゃの。そのような甘い言葉に
騙
(
たぶら
)
かされて、怨みを解くようなわしではないぞ。……無駄なこと、耳うるさいわい」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「人を増しても、とても成就はせぬことじゃ。あたら、了海どのに
騙
(
たぶら
)
かされて要らぬ物入りをした」
恩讐の彼方に
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「さような訳でございますなら、
侍冥利
(
さむらいみょうり
)
に
適
(
かな
)
いました立派な行いではございませぬか。それはそれとして鳰鳥とかいう、殿を
騙
(
たぶら
)
かすその
婦
(
おんな
)
、どのような毒婦なのでございましょう?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何せよ、今思い合してみると、あの
髪結
(
かみゆい
)
の鶴吉というのは、売笑婦の
置屋
(
おきや
)
であったり、また世間見ずの女を
騙
(
たぶら
)
かして来るぽん引きと呼ぶ渡世の人間です。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
騙
漢検1級
部首:⾺
19画
“騙”を含む語句
欺騙
騙取
大騙
子供騙
騙討
騙児
騙賊
騙詐
騙子
騙術奇談
騙術
騙者
騙罔
騙瞞
騙着
騙拐
騙局
偽騙
銀飾肆受騙
拐騙
...