“大騙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおかた57.1%
おほかたり28.6%
おおかたり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「強請たあなんだ。うぬの屋敷こそ、一ツ橋家の近習番とか、なんとか、世間ていはいいが、大騙おおかたりのぬす武士だっ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「坊主だつて油断ならねえですだ。河内山宗俊かうちやまそうしゆんて坊主は、おめえさんも芝居で見て御存じだらうけが、えらい大騙おほかたりでしただ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
大騙おおかたりだ。私ア十三年間この娘の上に奇蹟の現われることを祈っていたんだ。ところがどうだ。神様は娘にどんなことをしてくれたンだ。娘ははらませられて、それに下し薬迄飲ませられたんだ。
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)