“駆下”の読み方と例文
読み方割合
かけお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度、駆下かけおりようとした紫玉の緋裳ひもすそは、此の船の激しく襲つたために、一度引留ひきとめられたものである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きふなんだかさびしくつて、ゑひざめのやうな身震みぶるひがた。いそいで、燈火ともしびあて駆下かけおりる、とおもひがけず、ゆきにはおぼえもない石壇いしだんがあつて、それ下切おりきつたところ宿やどよこながれるるやうな谿河たにがはだつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)