しょう)” の例文
北征の師のづるや、しょうを督して景隆の軍に赴かんとしけるに、景隆の師ついえて、諸州の城堡じょうほふうを望みて燕に下るに会い、臨邑りんゆうやどりたるに、参軍高巍こうぎの南帰するにいたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
葛伯かつはくしょうきゅうすと言い、鄭人ていじんが温の麦を刈るといい、イスラエル人が牧場を争うといい、高地のスコットランド人が低地のスコットランド人の牛羊穀物を奪うというの類のごとき
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ヒルマは元来はしょうすなわち運搬せられる食物の名であった。今でも是を家における昼飯と区別して、田植の日などに屋外へ持ってくるものだけを、ヒルマと呼んでいる地方は多い。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
興到レバ韻ヲ分ツテ詩ヲ賦シ、かんヲ染メテ書画ヲ作ル。メバすなわちアルイハ坐シ、アルイハシ、劇談一しょう、善ク戯謔ぎぎゃくシテシカモ虐ヲナサズ。モシ時事ノ得失人物ノ是非ニわたレバすなわいとフベキヲ覚ユ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)