“飲(いけ)” の例文
旧字:飮
もう飲(いけ)やせぬ、と空辞誼(そらじぎ)は五月蠅ほど仕ながら、猪口もつ手を後へは退かぬが可笑き上戸の常態(つね)、清吉既馳走酒に十分酔たれど遠慮に三分(ぶ)の真面目をとゞめて殊勝らしく坐り込み
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
生来(しやうらい)余り飲(いけ)ぬ口なので、顔は既(もう)ポツポと上気して、心臓の鼓動が足の裏までも響く。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もう飲(いけ)やせぬ、と空辞誼(そらじぎ)はうるさいほどしながら、猪口(ちょく)もつ手を後へは退(ひ)かぬがおかしき上戸(じょうご)の常態(つね)、清吉はや馳走酒(ちそうざけ)に十分酔ったれど遠慮に三分の真面目をとどめて殊勝らしく坐り込み
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)