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おんぷ
ふりがな文庫
“
音譜
(
おんぷ
)” の例文
そっちの方から、もずが、まるで
音譜
(
おんぷ
)
をばらばらにしてふりまいたように
飛
(
と
)
んで来て、みんな
一度
(
いちど
)
に、
銀
(
ぎん
)
のすすきの
穂
(
ほ
)
にとまりました。
めくらぶどうと虹
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
沙翁劇
(
さおうげき
)
を看んとせば英文学の予備知識なからざるべからず。ワグネルを解すべき最上の
捷路
(
しょうろ
)
は手づからピアノを弾じて
音譜
(
おんぷ
)
を知る事なるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかし、ただきれぎれの
音譜
(
おんぷ
)
しか、わたしの光は照らすことができませんでした。その大部分は、わたしにとってはいつまでも
暗闇
(
くらやみ
)
の中に残されることでしょう。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
やがて誰やらクド/\言う様子であったが、
音譜
(
おんぷ
)
の中には聞き覚えのない肉声が高々と響き出した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そのあくる日、かれは小さく木を切って文字を作ったと同様に
音譜
(
おんぷ
)
をこしらえた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
彼が、陣中でよく
琴
(
こと
)
を弾じていたということから「
琴経
(
きんきょう
)
」という琴の沿革や七絃の
音譜
(
おんぷ
)
を書いた本も残されている。真偽は知らないが、孔明が多趣味な風流子であったことは事実に近いようである。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
整えてかかる必要があるのでひと通り
弾
(
ひ
)
けるようになるまでが容易でなく
独稽古
(
ひとりげいこ
)
には最も不向きであるいわんや
音譜
(
おんぷ
)
のない時代においてをや師匠についても琴は三月三味線は三年と
普通
(
ふつう
)
に云われる。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
おおこまどり、鳴いて行く鳴いて行く、
音譜
(
おんぷ
)
のように
飛
(
と
)
んで行きます。赤い
上着
(
うわぎ
)
でどこまで今日はかけて行くの。いいねえ、ほんとうに
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
石はその半分も行きませんでしたが、百舌はにわかにがあっと鳴って、まるで
音譜
(
おんぷ
)
をばらまきにしたように飛びあがりました。
鳥をとるやなぎ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“音譜”の意味
《名詞》
楽譜。
(出典:Wiktionary)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
譜
常用漢字
中学
部首:⾔
19画
“音”で始まる語句
音
音信
音色
音沙汰
音楽
音頭
音曲
音声
音羽
音物