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青蠅
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あおばえ
ふりがな文庫
“
青蠅
(
あおばえ
)” の例文
第一の種類に属するものは、極めて大胆で、死体に湧く
青蠅
(
あおばえ
)
のように物事にしつっこい。第二の種類に属するものは、極めて臆病で、
糊
(
のり
)
の足らぬ切手のように執着に乏しい。
死の接吻
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
猶
(
なお
)
、仕出屋の食事をつづけているらしく、勝手口の外には喰いちらかされた二人分の食器と、やっと暖かくなって来たかと思われるこの頃だのに、もうむくむくと肥った
青蠅
(
あおばえ
)
が
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
路地は人ひとりやっと通れるほど狭いのに、大きな
芥箱
(
ごみばこ
)
が並んでいて、寒中でも
青蠅
(
あおばえ
)
が
翼
(
はね
)
を
鳴
(
なら
)
し、昼中でも
鼬
(
いたち
)
のような
老鼠
(
ろうねずみ
)
が出没して、人が来ると長い尾の先で
水溜
(
みずたまり
)
の水をはね
飛
(
とば
)
す。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「お法師さま」六条のお
牛場
(
うしば
)
のあたりを、二人は、見まわしていると、かつて、その辺の空地に寝ころんでいた
斑
(
まだ
)
ら
牛
(
うし
)
や、牛の
糞
(
ふん
)
に群れていた
青蠅
(
あおばえ
)
のすがたは一変して、どこもかしこも
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まるで暑い夏の日に大きな
青蠅
(
あおばえ
)
がぶんぶんとびまわるようだった。
幽霊花婿:ある旅人の話
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
▼ もっと見る
青蠅
(
あおばえ
)
の
群
(
むれ
)
翼を鳴らす腐りし腹より
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
見そこなったな、この
青蠅
(
あおばえ
)
め!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“青蠅”の意味
《名詞》
(context、insect)アオバエ。
讒言をするような小人物。
(出典:Wiktionary)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
蠅
漢検準1級
部首:⾍
19画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅