“老鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうそ50.0%
ろうねずみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またある時は、「思うことなくて暮らさばや、わが世の昨日はさちなきにもあらず、さちありしにもあらず」と書いた。またある日の日記には、「昨夜、一個の老鼠ろうそ係蹄わなにかかる。哀れなる者よ。 ...
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
路地は人ひとりやっと通れるほど狭いのに、大きな芥箱ごみばこが並んでいて、寒中でも青蠅あおばえはねならし、昼中でもいたちのような老鼠ろうねずみが出没して、人が来ると長い尾の先で水溜みずたまりの水をはねとばす。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)