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鈍
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なま
ふりがな文庫
“
鈍
(
なま
)” の例文
「目の覺めるやうな威勢のいゝ仕事は無えものかなア。此節のやうに、掻つ拂ひや小泥棒ばかり追つ掛け廻して居た日にや腕が
鈍
(
なま
)
つて仕樣がねえ」
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「——とは叱りましたが、深く思うてみれば、
下手
(
へた
)
と
上手
(
じょうず
)
の差。また、無事がつづくほど、人間は
鈍
(
なま
)
るという。そなたが負けたのは、当り前なことかも知れぬ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はい、もう、
鈍
(
なま
)
ってはいられませぬ。必ずすぐに、敵のふところに食い入るつもり——」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
六七年も、洋服を着て暖かい
日向
(
ひなた
)
を選み/\坊ちゃん嬢ちゃんの草花いじりの相手をして
鈍
(
なま
)
ってしまったこの身体が、どうして再びあの吹き
晒
(
さら
)
しと
凍
(
い
)
て
土
(
つち
)
の世界へ、苦痛に噛まれに戻れよう。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「目の覚めるような威勢のいい仕事はねえものかなア。この節のように、
掻
(
か
)
っ払いや小泥棒ばかり追っ掛け廻していた日にゃア腕が
鈍
(
なま
)
って仕様がねえ」
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
将門は一心不乱の
鬼神
(
きじん
)
になった。そして、直接、敵兵に触れ、悍馬の
脚
(
あし
)
もとに蹴ちらしながら、長柄の刃が血で
鈍
(
なま
)
るほど、縦横無尽に、
薙
(
な
)
いで行った。そして、ついに、主将の陣へ、迫りかけた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鈍”の意味
《名詞》
(なまくら)鈍い刃物。
(出典:Wiktionary)
鈍
常用漢字
中学
部首:⾦
12画
“鈍”を含む語句
愚鈍
遅鈍
魯鈍
鈍色
鈍刀
鈍物
鈍重
青鈍
薄鈍
鈍痴
鈍間
鈍々
利鈍
手鈍
鈍痴漢
鈍臭
遲鈍
鈍児
鈍遅
鈍人
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