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野葡萄
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のぶだう
ふりがな文庫
“
野葡萄
(
のぶだう
)” の例文
今日はもう三時まへだから、
通草
(
あけび
)
をとつたり、
野葡萄
(
のぶだう
)
をとつて食つてちや、あかんぞ。今日は、一番おしまひの日だからな。
栗ひろひ週間
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
ずうっと下の方の野原でたった一人
野葡萄
(
のぶだう
)
を喰べてゐましたら馬番の理助が
欝金
(
うこん
)
の切れを首に巻いて
木炭
(
すみ
)
の空俵をしょって
大股
(
おほまた
)
に通りかかったのでした。
谷
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
唯、
野葡萄
(
のぶだう
)
か何かの
蔓
(
つる
)
が、灌木の一むらにからみついてゐる中を、一疋の狐が、暖かな毛の色を、傾きかけた日に
曝
(
さら
)
しながら、のそりのそり歩いて行く。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
闌秋
(
らんしう
)
に
化性
(
けしやう
)
したる如き
桔梗
(
ききやう
)
、
蜻蛉
(
とんぼ
)
の眼球の如き
野葡萄
(
のぶだう
)
の実、これらを束ねて地に引き
据
(
す
)
ゑたる間より、
樅
(
もみ
)
の木のひよろりと
一際
(
ひときは
)
高く、色波の旋律を指揮する童子の如くに立てるが
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
床から拔け出して、
野葡萄
(
のぶだう
)
のやうな眼を剥いた大親仁。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
野葡萄
(
のぶだう
)
さへも
瑠璃
(
るり
)
を掛く。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“野葡萄(ノブドウ)”の解説
ノブドウ(野葡萄、学名: Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)はブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木。藪に多く見られ、都市でも空地などに見られる。地方名でイヌブドウ、カラスブドウともいう。中国名は、異葉蛇葡萄。
(出典:Wikipedia)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
葡
漢検準1級
部首:⾋
12画
萄
漢検準1級
部首:⾋
11画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨