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酷
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ぴど
ふりがな文庫
“
酷
(
ぴど
)” の例文
実をいふと、お高婆さんもその皮肉家の一
人
(
にん
)
で、伊達太夫などは稽古のたんびに随分こつ
酷
(
ぴど
)
く
扱
(
こ
)
き
下
(
おろ
)
されるばかりか、
何
(
ど
)
うかすると
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
おれがきっとお前の罪状を洗いざらい申し立てて、こっ
酷
(
ぴど
)
くやっつけはしないかと思ってね。だが、おれにはそんなことは出来ないんだ
暗中の接吻
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
ところで汽車が発つと何うにも胸が収まらない。
例
(
いつも
)
よりは少し
小
(
こ
)
つ
酷
(
ぴど
)
く
譴
(
や
)
られたのでな。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「だから随分
小
(
こ
)
ッ
酷
(
ぴど
)
く刎付けてやったのよ。」
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
一度馭者から『こらっ』とこっ
酷
(
ぴど
)
く怒鳴られ、びっくりして顔をあげると、頸筋へ馬の鼻息がかかっているのであった。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
お蔭で学者は細君に
小
(
こ
)
つ
酷
(
ぴど
)
く叱り飛ばされてしまつた。無理はない、どんな学者の事業だつて、女の生む「
孩児
(
あかんぼ
)
」に比べると、ほんの
無益物
(
やくざもの
)
に過ぎないのだから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「はい、消毒しましたので。怖ろしい黴菌とやらを、これでこつ
酷
(
ぴど
)
く
擲
(
なぐ
)
りつけてやりましたよ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と、江戸ツ子自慢の
聴衆
(
きゝて
)
が嬉しがりさうな事を言つて、
小
(
こ
)
つ
酷
(
ぴど
)
く尾崎氏の演説をきめつける。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
独逸の宰相ビスマルクが議会で反対党のヰルヒヨオから
小
(
こ
)
つ
酷
(
ぴど
)
く攻撃された事があつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“酷”の意味
《形容動詞》
酷(ひど)い。厳(きび)しい。
(出典:Wiktionary)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“酷”を含む語句
苛酷
惨酷
残酷
酷似
酷烈
手酷
酷使
慘酷
冷酷
殘酷
小酷
酷待
真一酷
酷薄
峻酷
深酷
酷過
一酷
酷吏
酷熱
...