郵便函ゆうびんばこ)” の例文
そしてももいろの封筒ふうとうへ入れて、岩手ぐん西根山にしねやま、山男殿どのと上書きをして、三せんの切手をはって、スポンと郵便函ゆうびんばこみました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは大熊おおくま郵便函ゆうびんばこかかえた恰好かっこうによく似ていたそうな。通り合わせたわたくしの妹が、のちに語ったところによると……。
状袋ののり湿めして、赤い切手をとんと張った時には、いよいよクライシスに証券を与えた様な気がした。彼は門野に云い付けて、この運命の使を郵便函ゆうびんばこに投げ込ました。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのつもりで、けさ圭介の母から風邪気味で一週間ほども寝ていると云って寄こしたので、それへ書いた返事を駅の郵便函ゆうびんばこにでも投げて来ようと思って、外套がいとう衣嚢かくしに入れて来た。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
郵便函ゆうびんばこがどうしたら
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
「今がけに郵便函ゆうびんばこの中を見たら入っておりましたから、持って参りました」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
郵便函ゆうびんばこの中を探させましょうか」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)