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適
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はま
ふりがな文庫
“
適
(
はま
)” の例文
それは西洋人の趣味
嗜好
(
しこう
)
に投じ、横浜貿易の貿易品にそっくり
適
(
はま
)
ったのでありますから、それはまことに素晴らしい勢いとなった。
幕末維新懐古談:38 象牙彫り全盛時代のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「いずくへ? とは、はて知れたこと。隠密に出るのだ。あんまり、柄に
適
(
はま
)
った役割りでもねえがの。」
口笛を吹く武士
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼はガーエフ役に廻り、ロパーヒン役はレオニードフという荒事を
適
(
はま
)
り役とする若い役者が持った。
チェーホフ試論:――チェーホフ序説の一部として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
一つは馬琴の人物が
市井
(
しせい
)
の町家の型に
適
(
はま
)
らず、戯作者仲間の空気とも、容れなかったからであろう。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
産む人の体質にも由る事でせうが、わたしの経験した所ではよく其れが当て
適
(
はま
)
る。此前の産も重かつたが、今度のは更に重かつた。産む時ばかりで無く、産前産後に亘つて苦痛が多かつた。
産褥の記
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
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其れから
姑
(
しばら
)
く適当な役者を欠いて居たので上場せずに居たロスタンの「シラノ・ド・ベルジユラツク」を、ル・バルヂイ氏のシラノで演ずるであらう、其れが大変な
適
(
はま
)
り役であらうと評判されて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
第一にその人物に於ける「
適
(
はま
)
り役」といふべきである。
俳優の素質
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
巧く注文に
適
(
はま
)
らなかったのであった。
怪異黒姫おろし
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
レオニードフは『ジュリアス・シーザー』のカッシアスとか、『カラマーゾフ』のドミートリイとか、農民一揆のプガチョーフなどを
適
(
はま
)
り
役
(
やく
)
とするいわば荒事師である。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
よく三人の柄に
適
(
はま
)
った役割りで、大次郎は武を好み、佐助は、顔は二た眼と見られない醜面の生まれつきだが、おそろしく
目端
(
めはし
)
がきいて、利に速い、これを商才に用いたら
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
適
常用漢字
小5
部首:⾡
14画
“適”を含む語句
適合
適当
適宜
快適
適當
適切
適々
悠々自適
適確
適中
不適當
適用
適例
胡適
閑適
適役
適否
室適
適応
適従
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