“目端”の読み方と例文
読み方割合
めはし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初のうちこそ敵意を持つてゐたが、惡醉さへしなければ目端めはしく蟒は、誰にもへだてを忘れさせ、全く水入らずの會合となつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
サト子のほうへは目端めはしもくれず、庭の百日紅さるすべりの花をながめながら、大人物の風格で悠然と朝の食事をすませると、女中に食器をさげさせた。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
目端めはしの利くところから、主人に可愛かわいがられ、十八までそこの奥向きの小間使として働き、やがて馬喰町ばくろちょうのある仕舞しもうた家に片着いたのだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)