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遠巻
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とおま
同時に、八方から
裾野へくだって、時刻時刻の
合図とともに、
遠巻きの
輪をちぢめて、ひとりあまさず討ってとる
計略。かならずこの手はずをわすれるなよ
警官隊や消防隊は、はるかに離れて、これを
遠巻きにしていた。
さらに見れば、川向こうから
三方ヶ
原のおちこちには、いつか、
秋霜のごとき
槍と刀と
人影をもって、完全な
人縄を
張り、
遠巻きに二
重のにげ道をふさいでいる。
みわたせば、いつのまにやら、
徳川三千の
軍兵は、
裾野半円を
遠巻きにして、
焔々たる
松明をつらね、本格の陣法くずさず、一
鼓六
足、
鶴翼の
備えをじりじりと、ここにつめているようす。