“遠巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:遠卷
読み方割合
とおま50.0%
とおまき25.0%
とほまき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に、八方から裾野すそのへくだって、時刻時刻の合図あいずとともに、遠巻とおまきのをちぢめて、ひとりあまさず討ってとる計略けいりゃく。かならずこの手はずをわすれるなよ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、物見高く寄りたかって来て、平時では見られない二人の討入装束に眼をみはって、遠巻とおまきに眺めていたが、馴れて来るとだんだん側へ寄って来て
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家につかふる者ども、其物音に駈附かけつけしも、主人が血相におそれをなして、とゞめむとする者無く、遠巻とほまきにして打騒ぎしのみ。殺尽ころしつくせしお村の死骸は、竹藪の中に埋棄うづみすてて、跡弔あととむらひもせざりけり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)