めぐら)” の例文
あに寸行隻言も、慎重厳戒せざるべけんや。すべからく持長守久の策をめぐらし、つとめて、人心を収攬せよ。人心の帰する所、天命の向ふ所には、大機自から投ずべし。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
その春と題したる畫の中に群れ遊べるさまこそ愛でたけれ。童一人大なるめぐらすあれば、一人はそれにてやじりを研ぎ、外の二人は上にありて飛行しつゝも、水を砥の上にそゝげり。
いしかはらの如く取扱ふ事偖々さて/\渡世とせい貧福ひんぷくは是非もなし我に八十兩の金あれば主人に不自由もさせず一ツには勘當かんだうわびたねにもなり二ツには妻につらき奉公はさせまじと倩々つく/″\思ひめぐらほど世の無端あじきなき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)