“悲運”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひうん80.0%
ミゼール20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸運こううん悲運ひうんのけじめは勿論もちろんあるとしても、つ者がつにはかならず當ぜん由がある。蹴落けおとされて憐憫れんびんつ如き心かけなら、はじめから如何なる勝負せうふにもたゝかひにも出る資格しかくはないわけだ。
われわれにこの悲運ひうんを与えた神に祈るのが。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
この能なしの夫婦にとって賭博だけが最後の希望だった。彼等は悲運ミゼールから救ってくれるはずだった唯一の希望があとかたもなくケシ飛んでしまった。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)