つづ)” の例文
北側はアイガー・グレッチャーの上にのしかかった直立のワントで、右にアイガーがギザギザに割れたグラートにつづいて低くつ小さい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
彼女は、桑畠くわばたけの向に見える人家や樹木の間から、遠くつづいた山々を望むことの出来るような処へ来ていた。ゴットン、ゴットンとうるさく耳についたは、水車の音であった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まるで千も万もの花火を一時につづけて打ち上げるようで、あかや青や黄色やその他種々いろいろの火花が散り乱れて、大空にあがっていましたが、不思議な事にはその轟々ごうごうと鳴る音をじっと聞いていますと
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)