連行つれゆく)” の例文
郡奉行へ相談の上見知人みしりにんの爲江戸表へ連行つれゆく事と定めけれど老人らうじんなれば途中とちう覺束おぼつかなしと甚左衞門をも見知人みしりにんに出府致す樣申渡し直に先觸さきぶれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
退き臥床ふしどに入ければ夜は深々しん/\降積ふりつもる雪に四邊あたり䔥然しめやかにていひきの聲のみ聞えるにぞばん建部たてべの兩人は今や/\と窺ふをりお島は藤三郎を抱上いだきあげ小用こよう連行つれゆくてい持成もてなし座敷々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
急立せきたて連行つれゆくにぞお節は一向樣子が解らず父樣とゝさま何處へ行のだと不審の顏に藤八はハテ知れた事今度の御巡見じゆんけん使は上樣の御代替りの御名代云ばむかし最明寺さいみやうじ諸國の善惡ぜんあく聞糺きゝたゞす爲にと御座る御役人九助が事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)