近來ちかごろ)” の例文
新字:近来
やく御出立なさるが宜しからん入らざることゝおぼめしも有べけれどもまづ/\御用心なさるゝが大丈夫と深切しんせつはなし居るをりから近來ちかごろ此邊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
唱へながら引かれしとぞ此時お熊のたるより世の婦女子ふぢよしぢやうは不義のしまなりとてきらひしはたはれ事の樣なれども貞操ていさうこゝろともいふべし然るを近來ちかごろ其事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見てあはせんと一日のがれの挨拶もせんつまつて長庵がさじ加減かげんにさへ廻り兼姉のお文に逢せなば必ずお富が居る事故出て來るは必定ひつぢやう外の内へ賣ればよかりしに近來ちかごろになき失策しぞこなひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)