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越後路
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えちごじ
ふりがな文庫
“
越後路
(
えちごじ
)” の例文
そう言って呼んでくる声を聞くようになりますと、さすがに
山家
(
やまが
)
もいい陽気に向かいます。
越後路
(
えちごじ
)
からの女のわかめ売りの声です。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、孫八の
媼
(
うば
)
は、その秋田辺のいわゆる(おかみん)ではない。
越後路
(
えちごじ
)
から
流漂
(
るひょう
)
した、その頃は色白な年増であった。呼込んだ孫八が、九郎判官は恐れ多い。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
旅の男というのは、鼻かけ
卜斎
(
ぼくさい
)
の
八風斎
(
はっぷうさい
)
であった。
越後路
(
えちごじ
)
へむかっていくかれは、
蛾次郎
(
がじろう
)
を見うしなって、ひとりとなり、
昨夜
(
ゆうべ
)
はこの部落で、一夜をあかした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
野州路
(
やしゅうじ
)
や
越後路
(
えちごじ
)
はその裏道で
甲斐
(
かい
)
の
石和
(
いさわ
)
や
武蔵
(
むさし
)
の
石浜
(
いしはま
)
は横路である。富山や京都は全く別系統であって、富山が八犬の発祥地であるほかには本筋には何の連鎖もない。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
越後路
(
えちごじ
)
から長野の方へ出まして、諸方を廻って参りました。これから御寒くなりますで、暖い方へ参りますでござりますわい」
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
三十有余人を
一家
(
いっけ
)
に
籠
(
こ
)
めて、信州、
飛騨
(
ひだ
)
、
越後路
(
えちごじ
)
、甲州筋、諸国の深山
幽谷
(
ゆうこく
)
の鬼を驚かし、魔を
劫
(
おびや
)
かして、谷川へ
伐出
(
きりだ
)
す杉
檜
(
ひのき
)
松
柏
(
かしわ
)
を八方より積込ませ、
漕入
(
こぎい
)
れさせ
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“越後”で始まる語句
越後
越後屋
越後獅子
越後国
越後境
越後上布
越後守
越後縮
越後家
越後口