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赫灼
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かくしゃく
ふりがな文庫
“
赫灼
(
かくしゃく
)” の例文
衆生をじめじめした暗い穴へ
引摺
(
ひきず
)
ってゆくのでなくて、
赫灼
(
かくしゃく
)
たる光明を高く仰がしめるというような趣がいかにも尊げにみえる。
春の修善寺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『新著百種』は薄命なる才人三唖を暗黒なる生涯に送り出すと同時に天才露伴の『
風流仏
(
ふうりゅうぶつ
)
』を開眼して
赫灼
(
かくしゃく
)
たる前途を
耀
(
かがや
)
かした。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
高く茎を立て並びアノ
赫灼
(
かくしゃく
)
たる真紅の花を咲かせて、そこかしこを装飾している光景は、誰の眼にも気がつかぬはずがない。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
八
月
(
がつ
)
の
赫灼
(
かくしゃく
)
たる
太陽
(
たいよう
)
の
下
(
もと
)
で、
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
は、この
曠野
(
こうや
)
の
王者
(
おうじゃ
)
のごとく、ひとりそびえていました。
曠野
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
斧
(
おの
)
の味を知らぬ原始の森は、その中へ踏み入るにしたがって一層威大な力を見せ、すなわち
赫灼
(
かくしゃく
)
たる夏の日光さえその光を遮られ、森林の中は
茫乎
(
ぼうこ
)
として宵闇の
態
(
さま
)
を呈している。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
そのマカラム街には、
赫灼
(
かくしゃく
)
たる陽線がこんな情景を点描していた——。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
私たちが夢にも知らないうちに、科学はこの
赫灼
(
かくしゃく
)
たる動きとパッションをこころゆくまで享楽していたのだ。銀翼号と他の飛行機たちよ! このとおり頭を下げる。おんみらこそは新世紀の芸術だ。
踊る地平線:04 虹を渡る日
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
蔚
(
うつ
)
州の城内に寺があって、その寺内に
鉄塔神
(
てつとうじん
)
というのが祭られているが、その神霊
赫灼
(
かくしゃく
)
たるものとして土地の人びとにも甚だ尊崇されていた。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼女は
後光
(
ごこう
)
を背負う仏陀のように、
赫灼
(
かくしゃく
)
たる光明にあたりを輝かして立っていた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
赫
漢検準1級
部首:⾚
14画
灼
漢検準1級
部首:⽕
7画
“赫”で始まる語句
赫
赫々
赫怒
赫耀
赫奕
赫燿
赫映姫
赫然
赫光
赫土